低用量の経口避妊薬で起きる副作用は

2019年10月02日
心配している女性

口から飲むことによって効果を発揮する経口避妊薬は、単に錠剤をあらわす英語である「ピル」ということばだけで通用するほどに一般化しています。
このような経口避妊薬は、錠剤のなかに含まれている卵胞ホルモンの量によって区別がなされており、50マイクログラム未満とごく少ない量だけ配合されているものを低用量ピルと呼んでいます。
低用量ピルとは逆に、50マイクログラム以上配合されているものとしては、高用量ピル、中用量ピルがあり、かつてはこちらのほうが一般的でした。

経口避妊薬には卵胞ホルモンと黄体ホルモンというふたつの女性ホルモンの成分が配合されていますが、特に卵胞ホルモンの量が多いものは、服用したときに副作用が起きる頻度が高いことが知られているため、改良を重ねて現在のよう低用量のものに落ち着いたのです。
しかし、こうして誕生した低用量ピルについても、実は飲み始めてからまもない時期には、やはり副作用の症状があらわれる人も多くみられます。

低用量ピルによる副作用の典型的なものとしては、妊娠時のつわりと同様の吐き気、嘔吐、むかつき、その他頭痛や下腹部痛、胸の痛みや張り、不正出血といったものが挙げられます。
これは服用によって体内の女性ホルモンの濃度が高くなったことが原因ですので、通常は飲み続けていれば自然と解消されるもので、それほどの心配はありません。

ただし、なかには低用量ピルの服用による深刻な副作用として、静脈血栓症などが報告されており、ごく稀なケースですが死亡例も出ています。
そのため、視野が狭くなったり舌がもつれたりする、突然強い頭痛や苦痛が起こる、けいれんしたり意識がなくなったりする、ふくらはぎにむくみが出るなどの症状がある場合は、血栓症による異常の可能性もありますので、ただちに医師に相談することが必要です。